2020年コロナ禍になってあまり積極的にライブができなくなったわけですが、自宅で弾く時間が自然と長くなりました。自宅でライブとかしてYouTubeで公開もしてましたしね(^^)。街に出かけることができるようになってもライブは自粛ムードがあったので楽器店へ行ってよく試奏してた頃でもあります。その頃ふと感じたことが「サイド・バックがマホガニーの音色っていいな」ってこと。
MartinならD-18もそうですけど、派手な感じはないものの暖かくて自然。そしてずっと弾いていたくなる木が鳴り響いている音色をこのスペックに感じたんですね。一方総単板の初ギターだったサイド・バックがメイプルの「K.YAIRI YW-K13-MAP」にはそのあたりが希薄な感じ。そんなこともあって「サイド・バックがマホガニー」のモデルを当時探してました。
三木楽器AcousticINNへそんな目当てのモデルを試奏に行ったんですが、あまりピンとこなかったので店員さんに「サイド・バックがマホガニー」の話をすると「いいのがありますよ!」って持ってきてもらったのが
「K.Archery K-000 SS STD Mahogany」。どちらかと言えば大きいギターが好きなんで、トリプルオーのこのギターは選択肢になかったんですが弾いてみてびっくり。「ジュワジュワー」という音色の心地よさが決め手となって2020年11月に購入しました。
K.Archeryというブランドはあまり知らなかったんですが、かつてヘッドウェイの技術顧問を務めてた沖野氏が設計担当してるブランドで、ヘッドウェイ マスタービルダー百瀬氏が製作してるブランドとのこと。実際作りや使われている材も素晴らしいものでした。
ピックアップをつけてないこともあってライブでは使うことはありませんでしたが、YouTubeでは積極的に使用しました。
作りも音色もよく気に入ってたギターでしたが、ただ一つあまりトリプルオーのシェイプが好きではないってのがあって見た目も含めた三拍子揃ったギターはないもか...と心のどこかにあったのは事実。で、所有してから4年ほど経過した2024年6月、ふらっと寄った楽器店で予想外のギターに出会ってしまい下取りに出すことにしました。後悔はしてないんですけど、所有できる余裕があれば持っておきたかなってのはありますね。実際下取りに出して、すぐにSold Outになってましたから誰が見てもいいギターだったんだと思いますし、自分の所有した中でもトップ争いするいいギターだったと思う。ただあの時出会ったのが「たまらんギター」だったので。ただ「いいギター」と「たまらんギター」ってのは微妙に違うんですよねぇ(^_^;)。
