会社の先輩から譲ってもらった「WY-1」。エレアコの便利さは理解しながら、生音や弾き心地など好きになりきれなかったんです。漠然と便利なエレアコがないか...と思いながらをのぞいてた頃に心斎橋の三木楽器AcousticINNで見つけたのがこのギターでした。
「YAMAHA L-10ES」です。
1980年制でサンバーストの渋いこのギター。エレアコに見えないですけど、YAMAHA L-10後期に発売された純正ピックアップがついているエレアコ版。
もちろん古いギターなのでトップ板割れ補修や傷もあったんですけど、弾いてみるとネックは吸い付くようで弾きやすく、なによりよく鳴るんです。ラインを通してもナチュラルな感じで『こりゃ~ええわ!!』って。
ただ古いギターなので衝動買いはせず、その後も3回ほど訪問しては試奏を。それでもファーストインプレッションの弾きやすさとよく鳴る印象はそのままだったので2017年2月購入しました。このギターが店舗で購入した初めての中古ギターです(^^)。
購入後はライブで80回使用。特に野外でのステージでは積極的に使用しましたね。とても気に入ってたギターでした。
数年はライブで活躍して文句なかったんですが、表現が難しいんですが「つまったような音」に感じるようになったんです。調べてみればブレイシング剥がれが2カ所あったので、そのあたりも影響あったのかもしれません。指板も随分と擦れているし、他にも修理した方がよい部分が。リペアに出そうかとしばらく悩んでたんですけど、新品で気になってきたギターが現れたので2023年10月に買い替えをしました。
周囲からは「いいギターだからもったいない」とか、買い替えの時の店員さんさえ「こっちの方がよく鳴ってますね」とか言われたり(^_^;)。実際そうだったと思うんですけど、『じゃー新品でよく鳴るように弾いてあげればいい!』って思ったんですよねー。なので今も後悔してません。ただ振り返ってみても数年いい音色で鳴ってくれてライブで活躍して共にいてくれた「L-10ES」にはとても感謝しています。ほんとにいいギターでした。