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あの夏の夢

ひんやりした場所を探して寝返りをうった
夢で見た青い空が暑くまぶしかった

汗が入らぬように目も細めていたけど
目を閉じても光の残像が暗さの中に広がってる

この夏は汗を拭きながら まぶしい空を誰もが見上げられる
あの夏は冷や汗かきながら うす暗い空が怖くて震えていたはず

目の前の空気が揺れている 空から逃げ出したく目が覚めた

部屋にさす光が今日の始まりをつげた
新しい日がやってくるそう思いたかった

寝苦しさが嘘のようで惑わせるけど
目はそらさず見えない影を心の中に残してる

この夏は上を向きながら 昨日以上の未来を目指していける
あの夏は上に気づかれぬよう 昨日と同じ命を守り抜いてきたはず

目の前の空気が揺れている あの暗い空を胸に刻む


2020年8月作成。毎年うだるような夏になると、頭に浮かぶ戦争の事。その時代に生きた方たちがどれだけ大変だったか。普通に暮らしたいという夢や悪夢のような経験を忘れてはいけないと作った曲。